ちょっと遅いお風呂に浸かっていたらお向かいさんが救急車で運ばれて行きました。
救急車がきた
お風呂でツイッターしてたら赤い光と救急車のサイレンが近づいてきました。
近くで衝撃音とかしなかったんで車の事故ではなさそう、近所のファミレスで具合が悪い人でもでたのかな~~なんて思いながらタイムライン見てたわけですよ。
そしたら、大丈夫ですか~~?聞こえますか~~?って大声が聞こえる。
風呂場のペアガラス越しでも結構な音量で聞こえたので、これはただ事ではないと旦那にLINEしました。
「外が騒がしいなう」
絶賛Diablo3でグレーターリフト中だった旦那には外の騒動なんぞ気が付いていなかった模様で、ベランダの窓を開ける音が聞こえました。
「お向かいさんだ」
なん……だと……
レスキューされているのが見も知らぬ他人だと思っていたのに、ご近所さんだとは!!
私も窓開けて外見たかったけどそれやったらただの痴女になってしまうのでグッと我慢して、「ホゲー、落ち着かないから早く出る」とLINEしてとっととあがることに。
その間もドンドンとなにかを叩く音や、大丈夫ですか?!返事してください!!の大声が続く。正直こわい。
パトカーもきた
そうこうしているうちにパトカーが到着。なんだよ事件なの?!強盗?!ひぇ~~
風呂場なので状況がわからないが、ただ事ではない雰囲気だけが伝わってくる。
正直それほど交流もなかったけど命がかかっているとなれば何かしてあげたい……
ドンドン叩いている音はどうやら玄関を叩いている音らしい。緊急通報があったけど、玄関が閉まっていて消防が開けられなくて困ってるし安否確認できないからとにかく呼びかけだけ続けてる状況。
すると我が家のインターホンが鳴る。旦那がすぐ駆け下りていく音が聞こえた。
いよいよもって尋常じゃない。とにかく風呂を切り上げて旦那に確認すると、
警察『緊急通報を受けたが玄関が閉まっており救出できない、誰か近所に親戚とか身よりはいませんか?』
と聞かれた模様。お向かいさんはおひとりでお住まいだったので、鍵を持っている人に開けてもらえれば……と警察が相談に来たようだ。
だが我が家もほとんど交流がなく、思い当たらないと答えると警察は現場に戻った模様。
救出劇
目下の難題はお向かいさんをどうやって救出するか?
玄関破壊すりゃ~いいじゃねーの?とみなさんお考えですよね。ノーですよノー。
目的は確かに達成されますが、そのあと無人になった住居、どうしますか?
よくあるお風呂場の窓は無施錠だったんですが、一階部分は防犯のため柵が取り付けられており、それを外して侵入するのもNG。
パトカーが遅れてやってきたのは、侵入経路を確保するためだったのか、とこの時気が付きました。
どうやって侵入したかは防犯上教えるといかん気がしますので、伏せますがとにかく玄関が開きました。よかった!
またも難題
しかしお向かいさんに更なる試練が……
なんと玄関の間口が狭く、しかもL字に曲がっていたためストレッチャーが入らない!
家建てるときにそんなこと気にもしませんでしたが、玄関が開いてから30分以上動きがありませんでした。これから家を建てる、買うときは気を付けたほうがいいかもしれません(そんなこと無いにこしたことはありませんが)。
お向かいさんは歩けない状態で意識もはっきりしていなくて、受け答えもできない状況だったのか布につつまれて家から運ばれて行きました。何より命が無事でよかったとホッとしました。
再び警察
すでに深夜でしたがなんだか落ち着かないまま、生きていてよかったね、と話していると再び警察がインターホンに。
警察『ご近所にもあたっていただいて、もし身よりやお知り合いがいたら連絡してほしい。それとこういう状況(独居の方になにかあった場合)に対応するために、ここに住んでいる方の情報が欲しい』とのこと。
うちに関する情報はもちろん答えました。
近くの交番がこうした情報を独自に集めていることは初めて知りました。
緊急連絡先を用意しよう
我が家は町内会から抜けており、ご近所付き合いも最低限しかしていません。
今回のお向かいさんのことで、わかるようにしておくのは重要だなと思いました。
幸い隣は旦那の実家なのでお互いだったらなんとかなりますが、他のご近所さんは正直全く知りません……(突然緊急連絡先を渡されても困りますけどね)
免許証と一緒に、緊急連絡メモを入れておこうかなと考えました。外出先で何かあって旦那に直接連絡できない場合もありますからね。
立つ鳥、後を濁さず
最後に、何もかも完璧にしろとは言いませんが、お向かいさんの玄関と階段の電気、今でもつきっぱなしですよ……ああっ!消して差し上げたい!!